大阪府摂津市の地下水から有機フッ素化合物が400倍以上検出された後、地元の民間団体が近くの住民約1000人の血液検査を行った。先日発表された調査結果によると、約3割の被験者の血液中のパーフルオロとポリフルオロアルキル物質（PFAS）の含有量が過剰である。 PFASは分解しにくく、環境中や人体中に蓄積することが知られており、“永久化学物質”と呼ばれています。2023年、世界保健機関の傘下機関である国際がん研究機関は、その代表物質の1つであるパーフルオロオクタン酸（PFOA）を発癌物質として、もう1つの代表物質であるパーフルオロオクタンスルホン酸（PFOS）を発癌可能性物質としてリストした。 昨年の水質調査では、大阪府摂津市の地下水のPFAS濃度が暫定基準値の420倍に達した。昨年末、近隣住民30人余りが血液検査の異常が発見された後、ある民間団体は検査範囲を拡大し、1000人余りの住民に血液検査を行うことにした。その結果、血液検査を受けた大阪府と兵庫県の住民1190人のうち、約3割がPFASの値を超えていた。同団体は、日本の中央政府に対し、住民の血液検査を無料で実施し、対策を講じるよう求めた。