水曜日、原油価格は上昇し、熱帯暴風雨フランシス（Francine）が石油供給に影響を与える可能性があるとの懸念が需要への懸念を上回った。

ブレント原油価格は1バレル＝69.58ドルに0.6%（39セント）上昇したが、米原油先物は66.19ドルに0.7%（44セント）上昇した。

火曜日、上記2つの基準油価格はいずれも約3ドル下落し、そのうちブレント原油価格は2021年12月以来の低水準に下落したが、WTI油価格は2023年5月以来の低さを記録し、OPEC+は今年と2025年の需要予測を下方修正した。

NSトレーディングのHiroyuki Kikukawa総裁は「投資家は火曜日の大幅な下落後に持倉を調整した」と述べ、「原油価格の反発も懸念されている。つまり嵐が供給を乱す可能性があり、一部の生産施設はすでに操業を停止している」と指摘した。世界的な需要低下への懸念から市場は悲観的な見方が続くと予測した。

米政府によると、熱帯暴風雨のフランシンの影響でルイジアナ州の住民の多くが安全な地域に避難し始め、石油・ガス会社もメキシコ湾での作業を一時停止した。米国安全・環境実行局（BSEE）は、ハリケーンが米メキシコ湾の石油生産の約24%、天然ガス生産の26%を停止させると報告した。

火曜日に発表された月例報告書で、OPECは2024年の世界石油消費が203万バレル/日（bpd）増加し、前月予測の211万バレル/日を下回ると予測している。OPECはまた、2025年の世界需要成長予測を178万バレル/日から174万バレル/日に調整した。

米エネルギー情報局（EIA）は、今年の世界の石油需要は過去最高を更新する見通しだが、生産量の伸びは以前の予想を下回ると警告した。一方、税関統計データによると、中国の先月の1日当たり原油輸入量は1年ぶりの高水準に上昇し、原油価格の下落と製油利益の上昇が小幅な回復を促した。