米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長は来週のジャクソンホール会合で9月の利下げに関するフォワードガイダンスを示すと予想されている。

エバーコアＩＳＩのグハ副会長は、パウエル氏が金融緩和方向の方向性を決めるだろうが、９月６日の非農業部門雇用統計が発表されるまで具体的な利下げは決定されないと指摘した。

フェデラルファンド先物市場は、投資家が急激な景気減速に対する懸念を強めていることを示しており、先物価格では９月に約１─２ベーシスポイントの利下げが予想されている。

元FRB当局者2人も9月の利下げを予想していたが、利下げ幅はそれほど大きくはなく、具体的な状況は8月の経済指標次第だとの見方を示した。

グハ氏は、FRBは現在、労働市場データにより多くの注意を払っていると強調した。 ８月の雇用統計が弱さを示した場合、それに応じて利下げ幅が拡大する可能性がある。

ブラインダー元FRB副議長も、雇用統計が悪ければFRBは9月会合と今後の会合でより積極的な利下げに踏み切る可能性があると指摘した。